地震やらの天災に備えての防災品リストを挙げてみる

311こと東日本大震災から5ヶ月が過ぎ、かつ関東の生活にも慣れてきつつある中でふんどしを締め直す意味でも防災品準備リストをまとめ直してみるのです。

基本的には地震なんかで一部損程度の被害はあったものの家には住める状態、ただし数週間程度は電気・ガス・水道等のインフラが止まりまっせ!という自分が体験した内容に基づいていますデス。

いわゆる防災品

とりあえずの必需品としては大型店の防災品売り場にあるようなものなどを。

被害発生直後は疾風のように売り場からなくなってしまうものなので事前に確保しておくのが吉です。その後の入荷は各地の支援によって比較的迅速に行われる可能性が高いのですが、超人気アイテムなのでiPad2発売程度の行列は覚悟しておく必要がありマス。

電池系

ラジオや携帯電話のエネルギー源の電池関連っすね。311の時は単3電池はわり早めに補充されたにもかかわらず単1、単2がなかなか入らずにレアアイテム化した記憶があります。特に単一電池は防災関係の電化製品でよく使うので、自分が所持しているモノで利用できるものはまんべんなく確保しておくのがヨさそうです。

いわゆる電池系のアイテムは次のような感じですかね。

  • 乾電池
  • 乾電池式ランタン
  • 乾電池式ラジオ
  • 乾電池式携帯充電器

自分は被害直後にラジオを持ってなかったのですが、被害範囲やその他公的な情報を仕入れるのに出遅れてしまった感がありました。結局津波の被害を知ったのは近所の友人が持ってきてくれた手回しラジオに出会えた数日後になってからでした。

また、初期〜中期はお店の開店情報や携帯電話が充電可能な場所情報等がラジオやテレビを通じて提供されたので公的機関の情報侮るなかれですな。なおラジオ自体の入荷はしばらくなかった記憶があるので、事前準備が吉だと思いました。

カセットコンロ系
  • カセットコンロ
  • カセットボンベ

インフラ停止時の日常生活の強い味方です。カセットコンロが使えれば、後は努力と知恵で大概の調理をこなすことができました。個人的には「カセットコンロ+圧力鍋→米が炊ける→炊き出しすっぞ!」をあの状況で発見・実行したうちの嫁さんはすげーと思いました。

お湯を沸かす事が可能になるとかなり精神的に余裕が出てくるので、蒸し鍋なんかのためにカセットコンロその他を所持していた我が家はかなりラッキーでした。

ただし、本格的に使い始めるとカセットボンベの消費が結構激しいのである程度のストックが必要になりますデス。なお311のとき仙台市内では比較的入荷が早かったので、数日分あれば何とかなったなぁ感がありましたが。

緊急日用品系

とりえず生き抜くための日用品ですね。被害発生から数日で入荷あるいは支給が始まったりしたのですが、それまでに必要な分量が補充されていると心の平穏に役たちます。

  • 水やお茶、ジュース等飲み物
  • カップラーメンや缶詰等の保存食料品
  • トイレットペーパーやティッシュペーパー

ちなみに水が使えない状況では食事後の洗い物ができないのでキャンプ風にティッシュペーパーで拭う、または後述のラップ大作戦で凌ぐことになりました。特に缶詰ものをよそったお皿は大半が油まみれになるので注意が必要です。

その他

気温や状況によるとは思うのですが、下記を用意しておくと安心かな…と。転ばぬ先の杖的な感はありますが、あると無いではかなり違うものなので。

  • 現金
  • 救急セット(常備薬含む)
  • 保温シート(冬用に)
  • 十徳ナイフ等の便利系ナイフ(梱包開けやサバイバー)
  • 軍手(被害箇所のお片づけ)
  • 折りたたみ式水タンク等

ATMはもちろんカードも使えなくなるので、買い出し用のまとまった現金が必要になります。被害発生後しばらくは一日の大半を買い出し(行列に数時間ならぶ簡単じゃないお仕事)に費やすことになるので、ある意味必須なものの一つでした。

また、特に折りたたみ式水タンクが無いと、給水所に行くのに鍋や薬缶を持っていくハメになるので結構大変です。我が家はすぐ近所に給水所があったのでそれでも何とかなりましたが、数キロ先まで遠征とかの人は本当に大変そうでした。

ちなみに、被害発生後すぐに開始される水の支給も長いところでは数時間待ちがあたりまえだったので、一日に何回も行けるものではなかったです。

日用生活編

防災品の扱いでは無いけどもあると便利だった日用品シリーズです。上記防災品よりも入荷優先順は高くなかったりするので、事前に確保してあるとちょっと楽になります。

  • ラップ
  • バケツ
  • ゴミ袋

ラップは洗い物軽減のために利用前のお皿にかぶせて使います。紙皿なんかよりもゴミの量が減らせるので超絶使い勝手が良いです。

またバケツは緊急洗濯などにももちろん使えるのですが「何かに使った水→トイレ用に確保」する際の受け皿になるので、トイレ使えませんが(´・ω・`)を防ぐという第一優先課題の解決に一躍かってくれますデス。

あとゴミの収集がストップするので特に生ゴミ等の二重三重梱包のための大量のゴミ袋が必要だったっす。

衛生用品

洗濯・入浴(シャワー含む)が基本的にストップ、状況によってはトイレ使用禁止になるので衛生状況を保つために下記があると結構便利そうです。

  • 汗ふきシートや制汗スプレー
  • ファブリ━━━.゚+.(・∀・)゚+.゚━━━ズ!!等々の除菌におい消し
  • トイレマジックリン等の消臭可能な洗剤

臭いが発生すると気が滅入ってしまうのでなんとか防止しようと必死でした。311時は気温が低かったのでまだ何とかなったのですが…夏場だともっと悲惨だったなぁと…それと次のようなものがあればありがたかったかも

  • 水のいらないシャンプー(キャンプ用品?)

また、どんなに対策しても1~2週間で限界が来る→体調崩すって人は出てくると思うので、特にそういった環境に弱いと自覚のある人(皮膚弱いとか)は事前に薬も常備しておいたほうが良いと思われます。

その他状況による品々

状況によっては必要になる品々です。基本的にお店への入荷が生活必需品や日用品よりも後回しになるモノなので、ある程度の余裕が無いとお店をかけずり回ることになります。

特に赤ちゃんのいる家庭は粉ミルク、オシメ等の確保がすごい大変そうだったので…事前の準備があったほうが良さ気です。また十分な備蓄がない状態で被害にあった場合は、近場では手に入らない可能性も見越して遠方の家族とかに確保してもらうっていう方法を考えるものありかもしれないです。

とりあえずのまとめ

基本的に必需品などについてはJIT的「必要なときになったら買う」から、ある程度バッファを持って「必要な分+αを備蓄する」に切り替える必要があるなぁ、、、と思っております。

また、今回の震災において自分の環境では「インフラが止まる→飲料以外の水が使えない」が一番インパクトが大きかったことなので、それを見越した防災品リストの作成と準備が必要だな…と思っている次第です。特に洗い物ができない&トイレが使えないは結構ジワジワとダメージが蓄積していくので、それを軽減する準備は必要だと痛感しました。

あと、被害当時から時間がたってしまって忘れているものもあるはずなので、思い出し次第追記していく所存です。また、コレも必要ってのがあればそちらも追記しますので教えてくださいm(__)m

おまけ

防災品準備というわけではないですが、心の準備として震災後は以下を心がけております

  • いざというときの避難ルートをまず確保
  • 被害発生後数分は携帯電話を使えるので身内への連絡は迅速に
  • パニックになって呆然とするよりもまず動く
  • キツイ現状にとらわれず楽しめるところは楽しんでしまう
  • 昨日よりも良くなっている今日探しをする

特に被害発生後すぐに何がしかの行動を起こしたかどうかで、その後の生活が変わる事例をたくさん見たので「まずは動くってのが大事」なんだなぁというのを肝に銘じておりますデス。