「えがおと」を公開しました

3月11日の東北関東大震災で被災しましたが、比較的被害の少ない地域に住んでいたために無事でした。

被害が小さかったとはいえ会社は半壊し、被害の大きいフロアは立ち入り禁止になりました。また、電気・水道・ガスの各種ライフラインは数日にわたって断絶し、未だに復旧しきっておりません。

そんな中、各地よりたくさんの支援をしていただき、被害の小さい地域から徐々に復興し始めています。今回自分の周囲では被害が小さかったとはいえ、被災者となったことで自分はたくさんの人のおかげで生きていけているのだなぁ、とシミジミと思っております。

自分にできることは何かを考えました

その反面、支援をしてくれている皆様やより被害の大きい地域に対して、自分の立場から何か出来ないか?と真剣に考えてみました。

こういった立場から振り返ると、自分はプログラムが組める人間で、ソレを活用することでとりあえず何かできそうな気がしました。

ただ幸いなことに、安否確認や被害情報の共有、シェアハウスの斡旋などといったクリティカルなサービスは、震災直後からたくさんの人々が行なってくれています。

少しでも笑顔を広げたいと思いました

だから被災者という立場の自分は、被災地の復興状況の中でハッピーな気持ちになれるような風景を共有する仕組みを作ることにしました。

とてもひどい震災で、たくさんの悲惨な風景が連日報道されました。

こういった地震の恐ろしさを伝えることは重要だと思います。ただ、連日連夜悲惨なものを見せられれば、嫌でも気分が下向きになります。正直、明日への希望をブチおるような報道をいくつか見せられて、激昂したこともありました。

だから、もう少しハッピーを感じさせる風景を集めてみたいと思いました。

復興というプラスの気分になる風景を共有したい

今回実際に被災して、地震そのものの被害もそうですが復興するための日々がまた大変だということが身にしみました。その一方、例え順調にすすまなくても復興するための努力をする姿はとても素晴らしく、そしてハッピーな気分にさせるものだなと実感しました。

  • 例えば、数少ない在庫を全部ひらいて販売を再開するスーパー
  • 例えば、残り少ない食材やガスを使い切る勢いで限定メニューを提供する飲食店
  • 例えば、残りのプロパンガスを全て使ってシャンプーを提供する美容院

その他たくさんの人々が、今自分にできることを精一杯やっている姿はとてもありがたく、そしてハッピーな気分にさせてくれると素直に思いました。だから、そんな素晴らしい風景を共有できるサービス「えがおと」を作ってみました。

えがお

えがおと: http://egaoto.info/

使い方は、被災地の復興状況を感じさせるハッピーな風景を撮影して、egaoto@egaoto.infoに写メールするだけです。その際に件名に写真を撮影した地域名を入れてもらえると、分類できるのでちとありがたいです。

詳しい使い方は実際のページを御覧ください。ちょこちょこいじっているのでそちらが最新版になります。


正直、今すぐ必要なサービスではないでしょうが、笑顔が広がることが本当の復興につながることだと勝手に思っている、そんな自分にできることをやっていきたいと思ってはじめてみます。